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私たちが目指す療育

跳び箱の写真
自信をもって障害を飛び越える

前回までのブログでは、発達障害に関する基本的な情報をお伝えしました。今回は、私たちが実際に行っている療育の取り組み、そして私たちが目指す理想の療育についてお話しします。


療育とは?


療育とは、子どもたちが学校や社会のルールを学びながら、それぞれの夢を育んでいくための成長支援です。私たちが特に重視しているのは、「体幹を整えること」。ここでいう「体幹」とは、単なる身体のバランスだけではなく、精神的な安定や社会性の土台となる力を指します。


私たちの療育の使命:子どもたちの命と身体を守ること


療育において最も大切な使命は、子どもたちの安全を守ることです。これは単に危険を取り除くことではなく、子どもたち自身が自分の身を守るスキルを身につけられるよう支援することを意味します。


支援内容


1. 物理的な危険からの自己防衛


子どもたちが日常生活の中で事故や怪我を防ぐための行動を学びます。


  • 安全な道路の渡り方

  • 遊具の正しい使い方

  • 適切な距離感の理解


これらを繰り返し指導し、自然と身につけられるよう支援します。


2. 精神的・社会的な危険からの自己防衛


いじめや不適切な人間関係から身を守る力を養うことも大切です。


  • 困ったときに大人に相談する力

  • 適切な自己主張の方法

  • トラブルを未然に防ぐスキル


子どもたちが安心して生活できる環境づくりを目指します。


理論と現実のギャップ


前回のブログでは、発達障害に伴う感覚過敏や感覚鈍麻について触れました。実際に子どもたちと接する中で、この問題の難しさを痛感しています。


ある日、あるお子さんの腕に大きな青あざを見つけました。保護者の方によると、自分の不注意で小さな怪我をたびたびすることがあるそうです。事業所内でも危険な行動が見られ、「痛み」が危険を回避する手段にならないお子さまに対して、どのようなアプローチが必要なのかを考えさせられました。


この問題を解決するために、私たちは専門書を調べ、「感覚統合」というスキルに注目しました。感覚統合とは、外部からの刺激を適切に処理し、適応的な行動をとるための能力です。このスキルを療育にどう活かすかが、私たちの大きな課題となっています。


療育の方向性


私たちは、理論だけでなく実践を重視した療育を目指しています。そのためには、日々の子どもたちとの関わりの中で得られる経験と、専門的な知識をどのように結びつけるかが重要です。


子どもたちが安全に、そして自分らしく成長できる環境を提供するために、私たちは常に学び、努力し続けます。

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